ソークト・イン・ブリーチ カート・コバーン 死の真相
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1994年4月8日。世界に衝撃が走った。ニルヴァーナのフロントマン、カート・コバーンの死体がシアトルの自宅で発見されたからだ。死因は自殺。91年発表のアルバム『ネヴァーマインド』が全世界的に大ヒット、90年代グランジ/オルタナティヴ・ブームの火付け役は、X世代の代弁者に祭り上げられた。が、カート自身は、その立ち位置に違和感を覚え、プレッシャーを感じていることを隠さなかった。だから多くのファンは、深い哀しみの中にあっても、どこかで彼の自死を受け入れていた。
しかし、カートの自殺に疑問を持つ人物が現れた。カートの死の数日前、妻コートニー・ラヴに雇われた私立探偵トム・グラントである。元LA保安官であるトムは、当時のコートニーの状況や言動、死体発見現場の様子、地元警察の対応に不審を抱き、仮説を立てた。“カートの死にはコートニーが関わっている”と。以来20年にわたり綿密な捜査を実施、その仮説を証明するに至る。